巻機山,神字川金山沢(2/2)  前のページへ

↓photo:第一スラブを望む


<第二スラブの登攀>

<やっとの事で泊まり場へ>
 しかしこの藪もも傾斜が強く、ザイル出しっぱなしで登る。二回直上,3回 目は斜め上気味トラバース,最後に少し下りて,ようやく穏やかになった藪を抜 けると1つ上の20m滑滝の中段に飛び出した。ここで5半時、ここで2番手だ った私は早速泊まり場を探す。
 最悪藪泊りも覚悟したが、幸い落ち口の上の20X30滑滝の下に小さな河原が あり助かった!。(私はタイムアウト寸前もしくは後の高巻き終了の場合は3回 あるが,その全てが沢に下りた地点から20m以内に良い泊まり場を見つけてい る。なんて運がよいのでしょう) ここは増水に万全とは言い難い小さな河原で あるが,いざとなれば藪に逃げられるからまあいいでしょう。
 ラストは大分手間取り、最後の篠さんが来た頃にはヘッドランプが必要な時間 だった。やれやれまたまたひどい目にあったが、それでもみんなが登って来るま での時間にしゅんせつ(河原を少しでも高くするため)、薪集め(当然公約は破棄) 。
何とか、小さなたき火ができ、ビール、熱燗で乾杯でき幸せ。 
夜中に小用をしに3m先の滝頭へ出る。頭上には秋の天の川、真下には大スラブ が星明りに浮ぶ。この世のものとも思えない景色に感激して眠りにつくが、この ころから台風の接近でビュービュー風が吹いて落着いて眠れない。

 photo:第2スラブ全景→

 

◆23日 曇り時々小雨
  <滑滝の連続から源頭へ>
 朝が来ると風、雲が飛ぶように流れと、ターフ暮しではてもコンロなど使え ない。行動食のみ口にして6時半スタート. 直上の20m滑滝、さらに10m、30m滑滝 など越えて、高差100も登ると現れる滑滝はせいぜい10m以下と小振りになり、源 流の雰囲気が漂う。
周辺は笹の原、木苺が現れ、口へ運ぶと甘酸っぱく美味しい。最後はがらがら の小沢が水が無くなり泥溝から数mやぶをこぐと登山道へ飛出る。9時半
帰りは井戸尾根をところどころ吹飛ばされそうな風に何とか耐えながら清水へ 下山した。14時

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