95年5月3日〜7日  < 北アルプス >

白馬岳周辺から柳叉谷滑降・北又谷横断〜初雪山

        〜 清水谷滑降、朝日岳、長栂山・・日本海を目指して 〜

古元 一弘 

◆日程  :前夜初4泊5日(電車)

◆コース :

◆メンバー:古元一弘・鈴木幸司・直野淳・小沢樹理

◆地図(1/2.5万図):白馬岳・白馬町・黒薙温泉・小川温泉・親不知・越後平 岩

◆装備  :ピッケル、アイゼン、ハーケン2(以上各自)バイル、ロープ(7mm30m) 各1

. 今日は悪天候で休養日になるかと思っていたが、予想に反して朝日が差し込 んでくる。昨日の疲れもあり、我々は半日行動で清水谷上流部を遊んで鑓が岳あ たりに出かけることにした。とは言え柳叉滑降向きの天気と言えば天気(気温が 終日低く雪崩の危険が小さい)。直野君などは一日も早く前進しようと勇んでい るが、明日以降の天候を信じての結論だ。今日を逃したことが響かなければよい が。
<白馬岳往復、清水谷源頭の滑降>
まず白馬岳のピークを往復。今年は積雪量は多かったが、4月以降雨が多く、稜 線の雪はとても少ない。

. 小屋の下でスキーを履き、そのまま旭岳コルまで斜滑降、この先広大な中斜 面が開けるが、アイスバーンが緩まないので体が冷えてるまでの 30 分程岩陰で風を避けて、早々にお昼寝である。空は高曇りで時折薄日が射す。 さっきより心なしか多少緩んだ広大なアイスバーンを剣岳を正面に快適に飛ばす 。谷に降りる所だけはやや急だがあとは延々と広大な中斜面が剣を正面に続く。 非常に快適な斜面である。

. 反対側に登り返して鑓ガ岳方面に登るが、途中で雪がはげていた。私は一瞬 行こうかと言ってみたが、山頂は結構彼方に見えるのでみんな厭戦気分。今日は 基本的には休養日なのでこの 2800m 当たりから、引き返すことに決定。稜線南側の中の谷〜天狗の庭方面はほとん ど雪が無く、まるで火星のようだった。

. 帰りの斜面も最初と最後の僅かをのぞけば延々と中斜面が続き実に快適で あった。稜線からちょっと離れただけであれだけ沢山いた人はどこにも見えない 。気持ちよい斜面を独占し、半日行程とは言え合計 1000m 強の標高差を滑り2時半には小屋に戻る。

. テントを張ろうかとも考えたが今夜の天気が悪そうだし、やっぱり小屋泊 まりは楽だ。明日以降のハードスケジュールもあるので、自炊だが、小屋泊まり 2泊目に決定する。すぐ談話室で宴会モードに突入、 5 80円の貴重な缶ビールで乾杯。珍しく隣に若いお嬢さんパーティがいたので盛り 上がり、少し飲み過ぎてしまう。のんびりのどかな1日であった。


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