95年 3月 18日 〜 21日  < 越 後 >

巻機山 五十沢側、奥利根側の滑降

〜  越後版夢の大斜面を滑る 〜  

古元一弘

◆日程   :前夜発3泊4日(車)

◆コ ース :

◆メ ンバ :古元一弘・村木雄介・高木忍

◆地形図 : 1/2.5万図  巻機山

お彼岸の休みを使って、巻機山へ初めて行ってきました。

. 私にとっても意外なことは、今まで巻機山へは一度も行っていなかったこ とです。何回かチャンスがあったのですが対抗案に潰されたり、天気が悪かった りしてなかなか行けなかったのです。ことに積雪期には宝川流域を除いて、谷川 連峰〜越後3山までの上越国境の山々への入山は初めてになります。
. 今回は2泊三日の連休を生かして、会のメンバーが良く行く奥利根側の斜 面の他、豪快な大滑降の期待できる五十沢側の斜面と帰りには割引岳から神字沢 方面を滑ってみようと考えて入山しました。結局、神字沢滑降は実力不足とおも って中止ししました。

◆3/18(土)曇、一時小雪

<井戸尾根から避難小屋鞍部>
. 前夜を塩沢駅の駅舎で過ごした我々は、丁度雨が止みかかった道を急ぐ。 天気は回復傾向なのだが、少々天候待ちを入れてゆっくり目に林道へと向かう。 村木さんの大学の小屋が途中にあるので、適当に行ってくれえ〜と彼にルートを 任して行く。ところが、さしもの彼も、何年も前のことでもう忘れているのか雪 で勘が狂ったらしくルートミスでさらに30分おくれる羽目になる。天気は曇だが 、たいへん暑く足元の雪は前日の雨でぐさぐさに腐っている。この雪質は急登で はかなり応える。割引沢の向こうの斜面がゴゴゴッっと雪崩れるのが目撃でき、 ゾッとする。
. クー(高木)は本格的山スキー3年ぶりで、井戸壁の辺りで足が釣ったりし てたいへん。以後はチンタラ騙し騙しの登りとなる。ニセ巻き直下のアイスバー ンの急斜面では私はシール登高が好きなので強引に右から巻いてスキーアイゼン で登ってしまったが、どうもここはアイゼンでシートラの方が速かったみたいだ 。

 それやこれやで1300m近い標高差をクリアして、避難小屋あたりに着いたの は17時近く、通常ならさっさとあきらめてツェルトピバークになるんだが、今 回はここで3夜を過ごす予定だし、村木君も私も未だパワーは余っているので雪 洞を作り出す。途中から炭坑夫スタイルで一心に雪洞を作って、結局食事が出来 たのは20時過ぎになってしまった。前回白鳥山の時はイグルー、今回は雪洞、 本当はイグルーのほうが若干速くできて良さそうであったが、まだ未熟なのでも っと余裕がある時試してみたい。

ともあれ、たいへん快適な雪洞が完成し、ここで我々は3夜を過ごすことにな る。

(実は延長戦があって1ヶ月近く後にもう1泊したのだった・・・)


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