<北関東:上州武尊> 95年2月4日〜5日 前夜発1泊2日

武尊スキー場から沖武尊(稜線東側の沢を巡って)

記:古元  

メンバ:古元一弘、武藤俊夫、糸永真吾、柳下信宏

我が会の会の親睦山行とゆうことで、上州武尊岳へ行って来ました。厳冬期としては希に見る好天に恵まれ、素晴らしい展望と山スキーを楽しむことが出来ました。

集会では武藤さんと糸永さん、なんと我がパーティより大宮パーティ(武尊牧場から往復)に行きたいって?。何で?って聞くと古元君のコースきつそうだし、大宮君のザックいつも重いって聞くからきっとおいしいものが食べられるんじゃあないかって。全くこれだよ!全く判って無いなあ。こっちのコースはルート図集とかには乗っていないけれど、近いし滑れるし、時間的にもだいぶん楽なはず、おまけに大宮さんのザックは重たいだけで必ずしもごちそう入りって訳じゃない、しかもこっちには鈴蘭一のコック長、柳下君がいるって言うのに、てな事を説明しなんとかパーティをまとめましたとさ。

photo:荒砥沢の雪崩遭難地点はこの直ぐ左手 →

◆2/4 武尊スキー場〜前武尊〜荒砥沢〜沖武尊

9時頃ゲレンデに出た我々は調子よくリフトを3本乗りついて、標高1800mのゲレンデ頂上へ10時前につく。ここから前武尊まではたったの1時間弱。思ったより雪はしまっていて、兼用靴の高さより潜ることはほとんどない。快調にシール登高し前武尊へ。今日はほぼ快晴で視界も良く、この前またしても上れなかった燧が手に取るように眺められる。

 荒砥沢へは真っ直ぐ降りると樹林が濃いので、一旦北のコルまで滑りそこから更に沢沿いに降りる。ここから直接剣が峰の東側をトラバースするのは雪崩が出そうだから止めた方がよいと思っていたら、2週間後まさにそんな雪崩事故が起きてしまった。このときの雪崩はずいぶん規模が大きくて荒砥沢沿いにかなり下まで雪崩が続き、もちろん我々のルートも雪崩の航跡の下部に当たっている。怖ろしいものだ。さて荒砥沢の下りは雪質がやや不均一であまり快適な滑降とは言えない。

少し沢の左よりの降りて、1800m辺りから北側の尾根目指して登る。1910mの尾根からほぼ水平にトラバースしてからもう一つ北の子尾根の付け根に登り、ここから樹林帯の中を斜めに稜線目指して登る。日陰の樹林帯は登っていても結構寒い。結局稜線へ出るまでずいぶん歩いてしまう。

 主稜線まで来ると大きな川場谷の斜面の向こうに沖武尊は直ぐ先に見える。右手にはこの前行けなかった燧、至仏をはじめ南会津の山々がよく見える。ここでで昼休みを済ませると、BC予定地の三ツ池はもうスグである。霧氷咲く木立の中にテントを立ててからさっそくピークを目指す。 沖武尊頂上に立つと大展望、厳冬季には珍しく奥利根〜越後の山々が全てその姿を表している。

photo:主稜線に出ると川場谷の大斜面と沖武尊が↑


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