★★★ 黒桂河内一の右股〜保利沢下降 ★★★
古元 一弘
◆日程 :前夜発1泊2日(車) ◆水系 :富士川/早川
◆地形図 :1/2.5万図 新倉
◆コ ース :
◆地形図 : 1/2.5万図
3年前の本谷遡行,そして昨年の二の右股と素晴らしい渓谷美を見せてくれた 黒桂河内,それではと三匹目のドジョウを狙って1070m付近で滝で出会っている 一の右股に行ってみました。
. 三ツ釜の手前から小滝釜淵が連続する。三ツ釜は側壁は低く緑のトンネルの ようだが,水量の割に狭い中を流水がほとばしり,中を行くのが楽しい。出口の3m 滝は右を登るがハングしていて,空身でなければ厳しい。ここを巻くなら手前 から右側を容易に越すこともできる。
photo:出合の下の岩床地帯↓
. 緑の豊かさ,流水との動と静のリズム,そしてその中を自在にルートを見い だし進む。意識と谷とが一体化しているかのような充実感。本谷の遡行は3回目 であるが,実に楽しい。明らかに谷は以前よりすっきりと掃除されていて美く水 も青く澄んでいる。昭和期の伐採の後遺症からの回復の途上なのだろうか。この 谷は無名ではあるが日本有数の銘渓と言っても過言ではない。滑が連続するよう になるともう一の右股の出合に着く。
. 出合の5m滝,次の10m滝は容易に直登。この上はガラガラの荒れ沢になっ ていて右手の斜面から落ちた大岩が散乱し、所々水も伏流になる。この状態は断 続的に続き,1300m付近で傾斜のある広い河原状に開け,良い泊まり場が点在す る。我々はこの上部1400m付近に一夜の宿を定めた。流木豊富で砂地の良い幕場 だ。焚き火をつけているとカモシカの親子が現れキッ,キーと叫んで姿を消す。
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