早川黒桂河内黒桂滝沢(二ノ右股)
〜 面白い沢見つけた 〜 古元 一弘
◆コ ース:
. 黒桂河内と書いて「つづらこうち」と読む。南アルプス白根南嶺の笊ガ岳の北、 這松尾に突上げる長い沢である(本谷は2万5千図上で30cmもある)、2年前本流 を詰めたときは、2泊3日でのんびり行けたので、今回は記録が見あたらず、最大 の支流で本流より流程が短い二ノ右股(仮称)を1泊2日で狙ってみた。
. 黒桂河内 は本流もここも南アルプスの沢らしくゴーロが多く、荒れたところもあるが、水 量豊富で滝・滑・釜・淵が数え切れない程沢山あり、野趣に溢れた沢である。また 、攀り、泳ぎと、ほとんど水線沿いに快適に突破でき、かつさほど困難なところ もなく、充実した遡行が味わえる。
. 沢の世界でも一般に記録の紹介されている 沢、有名な沢以外のところの遡行価値は少ないと言われる。沢にラベルを貼る遡 行価値云々に対する議論は別にして、未だ人知れず良い沢は存在していることを 確かめることが出来た。
. 関東周辺の1泊の沢で、2日間たっぷりと楽しめる点は 屈指のもので、本谷も結構良かったがこちらはよほど飛ばさないと3日を要し、 この谷の方がより、見所が凝縮されているのでお勧めである。これだけ面白い沢 が未記録(探せばあるだろうが)のまま残されていたのはに近く、この意味では全 く快心の山旅であった。次に何が出てくるか全く判らないってのは実に刺激的で 面白い。(なんて言って喜んでいられるのは実は今のうちなのであったが・・・・・)
◆7月29日 晴〜曇
. 前夜は異様に暑い夜であった。前夜は甲斐岩間の駅で寝たのだが、駅舎の影で は熱くて眠れず、風通しの良いホームでシュラフカバーにも入らずごろ寝。それ でも未だ暑くてなかなか眠れなかった。下山が遅くなりそうなので、車を1台内 河内広河原の登山道入口にデポして下部ゴルジュへ向かう。このときカメラを忘 れてきてしまった。大失敗!
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