95年 9月2〜3日  < 谷川連峰 > ◆日程   :前夜発日帰り未遂(車)

 谷川  オジカ沢 

古元 一弘

◆コ ース :

◆メ ンバ :古元一弘 鈴木幸治 直野淳

◆地形図 : 1/2.5万図 水上

◆9月2日(晴れのち曇り

. 谷川温泉のどん詰りの駐車場を7時前に出発、2日酔いでよたよた谷川沿いの 道を行く。ここまで戻るつもりで途中の河原に食料等をデポ。(ここでまた鬼が 笑っているとは知る由もない)8時半頃オジカ沢出合。 しばし河原歩きで最初の二条8m滝、すぐ12m直瀑、等・・・・・・・・・・ ・書ききれない。次々にでてくる5m前後の滝を越えると、ブロックで埋った多段 の滝15mの直上に15m横向きの直瀑、ここは左の悪い草付を高巻くと、巨大な雪渓 が谷を埋めている。!その前に10m滝があったっけ?。ながさ100弱の巨大な雪渓 のドームの下を一人ずつ駆上がるが中に滝があり苦戦、出口の滝では本当に焦っ てしまう。

. この後下の2段大滝(高さ25m×15滑状+30m樋状:写真上,左/高澤睦雄氏93年撮影)はザイルを出して左側を登る が、最後の落ち口手前に飛降り、またその先の落ち口のところが悪い。この後右 からの大滑滝を見送り本流は5、5、15m、ここいらが一番悪く一歩が大変なと ころが多い。さらに滝は続く10mナメ滝、25×40、5、5M。1カ所岩の台の上に2mぐ らい飛降りたところがあった(おお怖)。さらに15×10m、5M前後小滝連続を快適 に越え、2段80mの大滑滝(30×20+50×25:写真右,撮影者等同上)は3級の岩登りで爽快。

. これを越えてもまだまだ10〜15m程度の滝が続き登れないものもある。雪渓後 のぼろぼろの高巻きもある。(時間も押し詰ってきて休む暇もない、もう滝を見 るとうんざりしてしまう)1480m三つ又は真ん中を選び、40x40mスラブ滝は左の 草付を楽に上り、沢に戻り、藪気味の中に小滝が延々と連なるを300m弱登ると水 は尽き、30分弱の楽な藪こぎでオジカの頭手前の草原に突上げる。(17:00)

. 草原 はごろ寝を楽しみたいところだが、暗くなる前に何とか降りたいので先を急ぐが 、新装なったオジカの頭避難小屋を見て降りる気がしなくなり (酒食料は不足だ がピバークの準備はok)ここで本日は終了とした。小屋の中は快適だが皆交代で 足、腹などがつって大変。

◆3日 曇り時々晴、一時小雨
. 大荒れの天気予報に対し、朝の避難小屋の外は視界が開け風もない。これな ら仙ノ滝も行けたかもしれないが、充実したオジカ沢に満足して特に文句は出な い。

  途中ちょっと降られるが合羽を着るほどでもない。中ゴー尾根の下りは悪路で 暗くなって降りると大変だろう。途中から延々と滝を連ねるオジカ沢がまるで全 部滝みたいに見える。デポした河原では昨日できなかった宴会を開催、また酔っ ぱらって谷川温泉への山道をふらふら歩いて帰りました。

. 全体に登れる滝が多 くいやになるほど充実した滝登りを楽しめることでは他に無いでしょう。大滝は みなやや滑状で、しっかりしたスタンス、ホールドがあり、案外楽に登れました 。逆に5M位の小滝が結構悪かったりして大変でした。
. 前夜発日帰りをするために は、経験ありを含む充実したメンバーが2名で、6時頃車止から出発する事が必要 。3名だと+1時間半は余計にかかる。一般的には午後発で出合泊、前夜発ではせ いぜい避難小屋泊となるでしょう。グレードは 4級程度, 全体にオツルミズ(私は 記録を編集しただけで行った気分になっている)を一回り小さくした感じの痛快 な沢でした。

(尚使用写真は93年遡航時の物、大部分は高沢睦夫氏の撮影のはずです)


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